先制できなかったらオリ

プレーヤー4人の中で、一番早いテンパイのことを先制テンパイといいます。

これはすなわち自分だけがテンパイしている状態であり、かなり有利な状況です。
他の人にアガられることはなく、自らのアガリ抽選だけがある状態ですから、リスクがゼロの状態でリターンが得られる状況です。
問題は、自分が先制できなかったときです。

自分がノーテンで相手がテンパイ

これは、かなり悪い状況です。

自分の手牌が1シャンテンだとしても、それでも悪いです。
なぜなら、
  • 相手は毎巡アガる可能性がある
  • 自分はノーテンの間はアガる可能性はゼロ
  • 自分がアガるには、テンパイするまでの間、不要牌を切り続けなければならない
  • 自分がテンパイする保証はない
いう負の要素が複数あるからです。
1シャンテンから相手のテンパイをかわしてアガるには、
  1. 不要牌を切ってロンされない
  2. 不要牌を切ってロンされない
  3. ……
  4. これをテンパイするまで繰り返す
  5. テンパイして不要牌を切ってロンされない
  6. 相手がツモアガリしない
  7. 不要牌を切ってロンされない
  8. 相手がツモアガリしない
  9. 不要牌を切ってロンされない
  10. ……
  11. 相手がロン牌を切るか、自分でツモアガる
という難関をくぐり抜ける必要があります。
 
テンパイするまで繰り返すと書きましたが、リャンメン×2の受け入れ4種の1シャンテンの場合、麻雀牌は34種あるので単純計算で34/4巡、すなわち平均8巡くらいはテンパイできないことになります。
 
その1シャンテン、テンパイの相手に8枚不要牌を切るリスクに見合いますか?
8枚通って初めてテンパイ同士のめくり合いという対等な立場になります。
 
基本的には、自分がノーテンで相手がテンパイならオリ
これは鉄則です。
1シャンテンから押しすぎてしまう初心者を多く見てきました。
そして、放銃してラスっていきます。
1シャンテンで押していいのは、危険牌を切るに見合う要素があるときだけです。
  • 打点が高く、自分でアガることのメリットが特に大きいとき
  • 元々ラス目で、オリることのメリットが小さいとき
などですね。
第4章 押し引きでまた同じ内容を扱います。