麻雀の「正解」とは

麻雀は、選択するゲームです。

  • 何を切るか
  • リーチするかどうか
  • 切られた牌を鳴くかどうか

これらは全て選択であり、選択には優劣があります。

最も優れた選択が正解であるといえるでしょう。

麻雀は正解がわかりにくいゲームです。

それは、麻雀には抽選、すなわち運の要素があるからです。

 

優れている選択が常に良い結果をもたらすわけではないことが、麻雀の正解をわかりにくくしている原因です。


結果論

結果論という考え方があります。

結果が良ければ、それに至る過程は全て正しいとする考え方です。

逆に結果が悪ければ、それに至る過程は誤りであると考えます。

この結果論は、麻雀の上達において最悪の毒であり、全く有用性がありません。

麻雀が強くなりたいのなら、結果論を根拠とする思考は完全に捨ててください。


結果論が有用でない理由

麻雀は選択のゲームですが、選択が結果に直結するわけではありません。

選択と結果の間には、抽選という段階があります。

  1. リーチする(選択)
  2. 山からツモり、アガリ牌以外は切ることを繰り返す(抽選)
  3. ツモアガリ(結果)

となることもあれば、

  1. リーチする(選択)
  2. 山からツモり、アガリ牌以外は切ることを繰り返す(抽選)
  3. 放銃(結果)

となることもあります。

 

結果論で言えば、前者はリーチが正解、後者はダマでオリが正解ということになりますが、同じ状況に正解が2通りあるというのは明らかにおかしいです。

正解は、リーチかリーチしないかのどちらかでなければなりません。

 

麻雀は、プレイヤーが選択をし、抽選を経て結果が出るゲームである。

しかし、結果論は抽選の存在を考慮せず、結果の良し悪しと選択の優劣を直接結びつけている。

それゆえ、結果論で麻雀について考えるのは適切ではない。

 

これがこのサイトにおいて結果論を否定する理由です。


結果論以外の考え方

結果論がダメならば、どうやって正解を選べば良いでしょうか。

例として、このようなくじを引くことを考えます。
  • 1回1000円
  • 25%の確率で5000円獲得
このくじは引くべきでしょうか。
10回引いて5回当たり15000円得することもあれば、1回も当たらず10000円損することもあります。
様々な結果があるため、結果論では正解がわかりません。
 
そこで、全ての結果を考慮した上で最も得である選択が最善であると考えることとします。
期待値が最も高い選択が麻雀の正解です。
 
期待値という言葉について、詳しく見てみましょう。