麻雀は運の要素が強いゲームです。
打数が少なければ、素人がМリーガーのような麻雀プロに勝つことも十分あり得ます。
強いからといって全勝は中々できないのが麻雀です。
そんな麻雀ですが、成績の良し悪しで強さを数値化することはできます。
このページでは、主な成績指標について説明します。
麻雀の成績を示す数字に、平均順位(平均着順)があります。
麻雀の順位は1位から4位までなので、平均は2.50です。
勝っている人は1位や2位が多く、3位と4位が少ないので平均順位の数字は小さくなり、負け組は数字が大きくなります。
十分に多いゲーム数を行った場合、平均順位は大体2.35〜2.65くらいの間に収まります。
2.40よりも良ければ、相当勝ってると言えるでしょう。
逆に2.60よりも悪ければ、その集団の中ではカモです。
トップ率という指標もあります。
ゲーム数のうち1位を取った割合のことで、平均の数字は25%です。
ゲーム数が十分に多い場合、トップ率は大体30%〜20%くらいに収まります。
トップ率30%もあれば、周りとはレベルが2つ以上違うと言っていいでしょう。
Mリーグには、平均打点という部門のタイトルがあります。
その名の通り、アガリ点の平均が最も高い選手に与えられます。
この指標が麻雀の成績を適切に評価しているかというと、やや疑問です。
高い手をアガることが麻雀の勝ちにつながるとは限らないからです。
1000点をアガることができれば十分な局面で1000点を高い確率でアガれるプレイヤーと、8000点にしてたまにアガるプレイヤーでは前者の方が優れているはずですが、平均打点賞は後者の選手を評価します。
高い手をアガることが楽しみならば平均打点を上げることを目標にしてもいいですが、その事と麻雀で勝つ事を混同してはいけません。
高打点の価値が高い局面と、そうでない局面があることを忘れないでください。
Mリーグには、ラス回避率というタイトルもあります。
ラス率の平均は25%ですが、ご存知の通り確率にはブレがありますから、十分なゲーム数を重ねた場合、ラス率は20%〜30%に収まります。
十分なゲーム数を重ねた場合というのは、確率が収束するのに十分なゲーム数を行なった場合という意味です。
ゲーム数が少ないほど、極端な結果が出やすくなります。
4回打った程度ではラス率0%も100%もそこそこの確率で起こります。
ですが、回数を増やしていくと極端な結果が起こる確率は無視できるほど小さくなっていきます。
Mリーグの初年度は1チーム3人で80戦を戦うルールでしたから、1選手は26戦程度を戦うことになります。
これは、確率が収束するには少ないゲーム数だと言えるでしょう。
そのため、0%や100%とまではいきませんが、やや極端な結果となりました。
1位 0.90(ラス率10%)
21位 0.61 (ラス率39%)
こちらは最高打点賞よりは実力を反映する数値だとは思いますが、通常の麻雀で意識すべきではないと思います。
麻雀はラスを回避することが最も大事ではないからです。
素点をポイントに換算し、順位点を加算するルールでは順位点込みでのポイントを最大化する選択が正解です。
Mリーグでは優勝賞金と王者の称号の獲得を目指し、優勝の確率を最も高くする選択が正解です。
賭け麻雀ではお金を最も増やせる選択が正解です。
ラス回避率コンテストならばラス回避率の数値だけを考えればいいですが、そのような麻雀はほとんど無いでしょう。
あなたが打つ麻雀は、目指すべきものは何ですか。
そして、そのために最も得になる選択は何ですか。
正解を選んだ結果、ラス回避率は自然と向上していくものだと思います。
至上命題とするようなものではありません。
素点をポイントに換算し、順位点を加えてその半荘の結果とするルールは、かなり一般的だと思います。
半荘を複数回行い、成績を合計します。
その合計ポイントが多ければ勝ち、少なければ負けということになります。
賭け麻雀では、ポイントにレートをかけ算することで、いくら勝ったか、もしくは負けたかの金額に換算できます。
しかし、この数字は今まで紹介してきた指標と同列に扱うことはできません。
なぜなら、これまでの指標は全て平均であるのに対し、合計スコアはその名の通り合計だからです。
Mリーグのような競技麻雀では各プレイヤーの打数が等しく、合計も平均も同じ意味を持つため合計で比較できますが、打数が違う場合は単純な比較はできません。
- 少し強く、とても多くの回数打つ人の合計スコア
- とても強く、少しだけ打つ人の合計スコア
前者のほうがいい数値となることは全く不思議ではありません。
強さだけを比較したい場合、平均すると1ゲームでどれだけのポイント増減があるかという平均ポイントを計算する必要があります。
順位点などの設定にもよりますが、十分なゲーム数を重ねた場合の平均スコアは±8ポイントくらいになるでしょうか。
成績指標としては、合計スコアよりも平均スコアを用いる方が無難です。