点数を持っている量や、現在の自分の順位によっても、押し引き判断は変わります。
麻雀には順位点というルールがあり、30000点持ちの2着と31000点持ちのトップでは持ち点の差は1000点ですが、その価値は数万点ほど違います。
(例:Mリーグルールの場合、+10ptと+51ptで41ポイントの差がある)
そのため、着順の変わるアガリや放銃というのは大きな意味を持っているわけです。
押すべき状況とは、
・自分のアガりの価値が高い
・他家にアガられると都合が悪い
・自分の手はアガリがある程度見込める
・自分が放銃しても点数状況はそこまで悪くならない
という状況のことです。
例
僅差のオーラス
自分 29900
他家A 30000
他家B 30200
他家C 9900
このとき、
というように、攻めるべき要素がそろっています。
このような状況を「鉄板で押し」の略で「鉄押し」と言ったりします。逆は「鉄オリ」ですね。「鉄引き」とはあまり言いません。
ただし、ラス目である他家Cにハネマン以上の放銃をした場合は着順が落ちるので、次の場合だけはオリ優位になります。
・他家C(ラス目)からリーチ、もしくは高打点の仕掛けが入っている
(チンイツやトイトイドラ3など)
・自分の手が悪く、リーチに追い付き追い越してアガリにたどり着くのは難しい
これら両方を満たしている場合はオリたほうがいいです。
守るべき状況は攻めるべき状況の逆です。
という状況のことです。
例
オーラスでトップ目、3着目がリーチ
自分 36100
他家A 30000
他家B 26000(リーチ)
他家C 7900 (親)
このとき、
というように、オリるべき要素がそろっています。
天鳳のような持ち点が関係ない順位戦の場合はアガリ点の加算すらなく、状況はこれ以上良くはならないといえます。
5200点を放銃してトップから3着に落ちてしまうと、Mリーグルールでは65200点相当の損失となります。
マンガンをツモられてもトップのままなので2000点を払うだけです。
軽い気持ちで放銃してしまってはいけないということがわかるでしょうか。