「相手の手牌を読む」という、いかにもすごそうな技術ですが、なぜ鳴き手に限定しているのでしょうか。
それを考えるにあたって、鳴き手とメンゼン手の違いを挙げてみましょう。
鳴き手の場合、副露メンツは他家にも見えており、他家から見えない牌というのは鳴けば鳴くほど少なくなっていきます。
つまり、鳴き手のほうが読みやすいというわけです。
また、同じ鳴き手でも副露が多ければ多いほど読みやすく、1副露では読みづらいです。
入り目(いりめ、はいりめ)とは、テンパイしたときに手牌に入った牌のことです。
8sが入ってテンパイです。この場合、入り目は8sなのですが、それは他家からは分かりません。
3m切りリーチの情報しかわからないわけです。
このように、同じ手牌から同じ牌を切っても入り目が違うため、待ちが違うということがあり得ます。
メンゼン手の場合、入り目が読めない以上は待ちを読むことはできません。
一方鳴き手の場合、何が入って何が出たかがわかります。
画像では667sから6sポンして7s切りですね。
メンゼン手よりも多くの情報がわかります。
副露メンツにより、タンヤオが否定されることがあります。
123mのチーですから、考えられる手役は
あたりですが、河を見たところ西バックが第一候補です。
この結論に至った思考はこちら
ということは、西の危険度はかなり高いと読むことができます。