ベタオリとは、自分の加点は完全にあきらめて放銃をしないように打牌することをいいます。
麻雀にはフリテンというルールがあるので、「絶対に放銃しない牌」というものがあります。
また、「放銃する可能性がとても低い牌」や「放銃する可能性が高い牌」など、危険度には差があります。
ベタオリの基本は、放銃する確率が低い順に切っていくことです。
そうすれば、危険牌を切るタイミングを先延ばしにすることができます。
先延ばしにしている間に安全牌が増えるかもしれませんし、ツモや他家の放銃で局が終わるかもしれません。
放銃の可能性が高い牌を先に切ってしまうのは、無駄なリスクを負っています。
これら2点がベタオリ技術の根幹です。
このページの内容を読んで危険度の比較について知ったら、下記の内容に進んでください。
「現物」という麻雀用語があります。
フリテンというルールがあるために、絶対に放銃しない牌のことです。
・河にある牌が待ちだとロンできない
・当たり牌を見逃すと、同巡はロンできない
・リーチ後に見逃すとロンできない
といルールを利用して安全な牌を見つけることができます。
ただし、これはあくまで他家1人に対しての話なので、他家に対しては危険な牌であるかもしれません。
リーチの現物は
・リーチ者の河にある牌
・リーチ後に他家が切って通った牌
の2種類です。
鳴き手やダマの手の現物は
・その人の河にある牌
・その巡目に切られた牌
の2種類です。
現物ではないが絶対に当たらない牌もあります。
分かりやすい例でいえば、ポンされている字牌ですね。
国士無双の場合だけは待ちになっていることがあり得ますが、通常の手ではポンされている字牌を切ってロンされる形はありません。
河に3枚切られている場合や、河に2枚切られていて自分が2枚持っている場合など、自分から4枚すべてが見えている字牌は国士以外には安全です。
ただし、数牌ではこの理論は使えません。
リャンメン待ちやカンチャン待ちがあるからです。
自分から1mが4枚見えていても、相手が23mと持っていることがあるのでロンの可能性は残ります。
先程、当たる形がないなら絶対にロンされないということを書きました。
応用として、当たる形が少なければロンの確率は低いということもできます。
「スジ」という麻雀用語は知っていますか?
これは、「リャンメン待ちが強い」ということを根拠に安全度の高い牌を探す技術です。
手を進めるときにカンチャンとリャンメンのどちらかを残すとなれば、強い待ちであるリャンメンを残すのが普通ですよね。
相手がリャンメン待ちを目指して手を進めるだろうということを逆に利用します。
相手の待ちがリャンメンであると仮定した場合、河に4が切られていたら23や56のような形のリャンメン待ちで1や7がロンされることはないですね。これがスジの考え方です。
1-4-7は互いにスジの関係にあり、2-5-8や3-6-9も同様です。
注意してほしいのは、次の3点です。
・1が切られていても56の形はあるので、47はリャンメンでロンされる可能性がある
・1と7が両方切られていれば4はリャンメンでは当たらない(これは中スジと呼ばれる)
・スジはリャンメン待ちにしか対応していないので、カンチャン、ペンチャン、シャボ、タンキのようなリャンメン以外で当たることがある。
麻雀牌は同じ種類が4枚ずつあります。
このことから、当たりにくい牌を探すことができます。
自分の手牌に2mが4枚ある場合に、1mが当たるパターンを考えてみましょう。
タンキとシャボはありますが、リャンメン待ちで1mが当たる形はありません。
23mの形が必要ですが、2mは全て見えているため他家は使えないからです。
従って、1mは普通と比べて当たりにくいということができます。
この時に、2mが壁になっているといいます。
当たるパターンが少ない牌は、放銃率が低くなります。
ベタオリの際には、放銃率の低い牌から切っていくようにしましょう。
今までに紹介したような放銃率の低い牌以外は、全て放銃率が高いと考えていいです。
その中でも高いと言えるのは、無筋の456、続いて無筋の37です。
先ほどの「当たるパターン」理論で考えると、無筋の456は
という多くのパターンがあります。
37もパターン数は同じですが、ペンチャンが含まれている点だけ違います。
どちらにせよ、パターン数は多いので危険牌であることには変わりありません。